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【ニュース】博学連携講演会「森ノ宮には何があった?―大阪の「ヒガシ」の歴史をさぐる―」を開催しました!

大阪市博物館機構では、大阪公立大学および大阪市文化財協会との包括連携事業として、2024年3月2日(土)に、博学連携講演会「森ノ宮には何があった?-大阪の「ヒガシ」の歴史をさぐる-」を開催しました。
本講演会は、大阪公立大学が2025年秋に新キャンパスを開設する「森之宮」をテーマに、森ノ宮周辺地域が、都市大阪の歴史の中でどのように関わってきたかを、さまざまな分野の専門家8名が講演するユニークな内容となりました。
応募多数のため、抽選で選ばれた参加者の皆さんで会場の大阪歴史博物館の講堂はほぼ満席となり、講師の話に熱心に耳を傾けていました。

講演会のプログラム

開会あいさつ 大阪公立大学副学長/地域連携センター所長・重松孝昌
【地質・地形】大阪平野地下の地層構成と上町台地 大阪公立大学大学院理学研究科 教授・三田村宗樹
【原始】自然と共生した縄文・弥生時代の森の宮遺跡の人々 大阪市文化財協会 学芸員・大庭重信
【古代】難波宮を東に降る― 上町台地東辺の歴史的環境 ― 大阪歴史博物館 学芸員・李陽浩
【中世】戦国時代の森村と木村(このむら) 大阪公立大学大学院文学研究科 教授・仁木 宏
【豊臣時代】大坂城惣構東南部の姿 元大阪城天守閣 館長・松尾信裕
【近世】絵図・絵画にみる江戸時代の森ノ宮― 武家の地と都市民の行楽地 ― 大阪歴史博物館 館長・大澤研一
【近代】砲兵工廠の建設と生産 武庫川女子大学 名誉教授・三宅宏司
【現代】国鉄・地下鉄森ノ宮駅の開業と周辺開発 大阪公立大学都市科学・防災研究センター 特任講師・櫻田和也
閉会あいさつ 大阪歴史博物館 館長・大澤研一

講師の話に熱心に耳を傾ける参加者の皆さん

大澤研一館長(大阪歴史博物館)

李陽浩学芸員(大阪歴史博物館)

参加者のアンケートより

・大阪平野の成り立ちから砲兵工廠までの歴史を通して学べて良かった。特に砲兵工廠の詳しい説明に心打たれた。名前はよく聞いていたが、戦争を身近に感じ、大阪城はよく残っていたと驚いた。
・8本の講演を続けて聞く人がたくさん居られて驚きました。地質学の三田村先生のお話しでかつての河内湾に白波の経つ情景が浮かぶようでした。本日の裏キーワードのような「猫間川」について、多くの先生が語り継がれたのも大変おもしろかったです。
・一地域を時系列にご講演いただけたことが非常に斬新でよかった。今後もこのような企画をどんどん実施してほしい。
・地元である森ノ宮に何があったか、どうなっていたか、知らないことが沢山あり、とても勉強になった。