プレスリリース

【プレスリリース】大阪市立自然史博物館:[研究論文掲載のお知らせ]シイタケの大敵 “シイタケオオヒロズコガ” の正体に迫る ― 幼虫・蛹の形態を改めて正確に図示 ―

大阪市立自然史博物館の長田庸平学芸員が九州大学昆虫学教室の朴鎮享氏(博士後期課程)と森林総合研究所企画部研究企画科の北島博博士との共同研究で、栽培シイタケの害虫として知られるヒロズコガ科のシイタケオオヒロズコガの幼虫と蛹の形態を示した論文が、「Redescription of immature stages of the shiitake fungus moth, Morophagoides moriutii (Lepidoptera: Tineidae)」という題目で応用昆虫学の専門誌である国際誌「Applied Entomology and Zoology」に掲載されました。

<研究のポイント>
・日本国内にはシイタケオオヒロズコガの仲間が複数種生息します。過去の論文で「シイタケオオヒロズコガ」の幼虫と蛹として図示されていたものは、この仲間の分類体系に変遷や混乱があったため、正確にどの種に該当するのかが不明でした。
・今回、実際のシイタケオオヒロズコガの幼虫と蛹の形態を改めて観察しました。その結果、過去に別種として図示されていたものと特徴が一致することがわかりました。
・今回の論文では、シイタケの主要害虫種であるシイタケオオヒロズコガの形態を改めて詳細に図示しました。これにより、害虫防除の研究の発展に向けて大きな前進となりました。

○詳細

○研究論文の内容に関する問い合わせ

長田 庸平
大阪市立自然史博物館 昆虫研究室 学芸員
Email: osada@omnh.jp
TEL: 06-6697-6222 FAX: 06-6697-6225

○広報および広報用画像に関する問い合わせ

山上 香代
大阪市立自然史博物館 総務課 広報担当
Email: k-yamagami@omnh.jp
TEL: 06-6697-6222 FAX: 06-6697-6225